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シーリング工事(コーキング)

シーリング工事はサッシ廻りや目地などををシーリング材で塞ぐ工事です。建物には幾つもの建材が用いられ、それら無数の部材が組み合わさって形を成します。
目立たない部分ではありますが、建物が気温や湿度によって膨張・収縮するのに対応したり、雨漏りを防いだりと、重要な役割を担っています。
シーリング部分に痩せや剥がれなどの劣化症状が見られるようなら、シーリングのメンテナンス工事を推奨致します。

  

▼危険!シーリングが劣化すると……

  • サイディングなどの外装材に反りが発生
  • 建物内にカビや錆びが発生
  • 雨漏りが起こり、建物躯体が腐食する

 

シーリングが劣化して外装に隙間ができてしまうと、そこから雨水やカビ菌が浸入し、外装材や建物の内部を劣化させてしまいます。
新築時から10年もするとひび割れが入ってくるケースが多いため、メンテナンスの時期を見逃さないようにすることが大切です。

 

ワーキングジョイント(ハットジョイナー)

サイディングなどの外壁材は温度変化によって伸縮し、目地幅などが変化します。このようにムーブメントが働く目地のことをワーキングジョイントといいます。ムーブメントが生ずる原因としては温度・湿度の変化に伴う部材の変形や地震に伴う層間変位や風による部材のたわみ等が挙げられます。したがって、目地設計ではシーリング材の接着性、ムーブメント追従性、耐久性、施工性などを十分考慮して目地設計をし、目地幅、深さを決定しなければなりません。また、ワーキングジョイントの場合3面接着にすると、ムーブメントによりシーリング材に局部的な応力が生じ破断しやすいので3面接着の防止をする必要があります。

アクリル系

硬化後、弾性体となり、湿った面にも使用可。ALCパネルの立て目地 新築時のALCパネル目地に使われていますが、耐久性があまりなく肉やせするため、改修時にはほとんど使われません。

ウレタン系

硬化後にゴム弾力性を持つ。コンクリート、スレートなどに対し汚染がない。耐久性は一番ありますが、そのままの状態ですと紫外線に弱く、また、ホコリを吸い付けてしまい汚れやすいため、塗膜で被せる場合に使用します。

ポリウレタン系

耐熱性、耐候性は劣るが、後塗膜や目地周辺の非汚染性(ノンブリード)に優れています。シリコーン系と逆の特性がある材料です。

シリコン系

シリコーン系とは耐熱性(-40度~150度まで)、耐候性に優れており、特にガラス類によく接着する特性があります。一方、目地周辺を汚染することがあるため、汚染防止処理が必要な材料です。

変成シリコン系

変成シリコーン系とは耐熱性(-30度~90度)、耐候性にはシリコーン系程ではないがよく、目地周辺の非汚染性にもポリウレタン系程ではないがよい特性があります。また、柔軟性がありムーブメントの大きい金属類への使用も可能な材料です。

 

シーリング工事の工法

打ち替え工法

既存部分を撤去し、新規にシーリング材を充填します。劣化した既存部分にカッターを入れ、既存部分を撤去致します。マスキング養生、清掃、プライマー塗布、シール材充填、ヘラ押えという工程を経ます。リフォームでは打ち替え工法がベターですが、既存部がさほど劣化しておらず、予算が限られている場合には下記の打ち増し工法を採用する事もあります。ただし、劣化した既存部を残したままその上にシール材を足すやり方だと、充填するリール材の量も少なく、薄塗であるため耐久性は保証できません。

打ち増し工法

既存部分に打ち増す工法です。厚みが付かないため耐久性については難があります。既存部分を撤去する工程がなく、また用いるシーリング材も少量であるためコストを抑えられますが、パサパサでひび割れた既存シール材は水を含んでいたり、隙間から入り込んだ水分を目地底に含んだまま蓋をするのですから、施工後それほど立たないうちに不具合が生じる可能性があります。状態によっては無意味に近い工事になる恐れがあるので、しっかり見極める必要があります。

【施工事例】
劣化した既存シーリングをカッターなどで綺麗に撤去

マスキング養生
清掃を施しプライマー塗布
(接着性の向上、シーリング材からの
液状成分の移行防止など。)

シール材をしっかり補充
(空気が入らないように打ち込みます。)

 

 

綺麗にゴムベラなどで整えます。
マスキング養生を剥がして完了です。

 

【メンテナンスフリー外壁】タイルなど

建材メーカーが推す「メンテナンスフリー外壁」もあります。しかし、実際には全くメンテナンスが必要ないというわけではなく、修繕時期を延ばすことがポイントで、長期的なメンテナンス費用を抑えられる点が大きなメリットとなる。例えば雨水でコーティングして汚れをブロックしたり、紫外線で汚れを分解する「セルフクリーニング」という性能を備えていたりします。そういった性能により、塗り替え期間を延ばすことができるとしており、多くは20~25年といった長期的な耐久年数を公表しています。しかしシーリング部分の耐久年数は外壁材と異なりメンテナンス時期は半分位が目安です。この様な場合周りの外壁やサッシなどと違和感なく施工することができるので「シーリング材が目立たないような色を使いたい」「サッシ廻りに自然に溶け込むような色を使ってシールを打ち替えたい」などのご要望にお応えいたします。

シーリング材の色を各種取り扱っていますので、外壁やサッシまわりの美観性を損なうことなくシール工事を施工することができます。

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